旅行の楽しみは宿泊先でも続きますが、客室での過ごし方に迷うこともありますよね。「知らずにやってしまうと迷惑になる行動」や「知っておくと快適に過ごせるポイント」を知っておくと、自分も周りも気持ちよく過ごせます。私は旅館スタッフとして、多くのお客様の客室での様子を見てきましたが、ちょっとした配慮で皆が快適に過ごせるんです。
ここでは、実際の体験を交えながら、客室マナーを詳しく紹介します。
基本の客室マナー
- 靴は脱ぐ
和室では特に必須です。床や畳を傷つけないだけでなく、部屋全体を清潔に保つためにも大切です。 - 部屋の設備は丁寧に扱う
テレビや照明、家具などは優しく扱うことで、次のお客様も快適に使えます。 - 大きな音を立てない
深夜のテレビや会話、足音は控えめに。以前、お子様が走り回って下の階のお客様からクレームが入ったこともあります。ラグやスリッパを活用するなど、少し工夫するとトラブルを防げます。 - ごみの扱い
分別や備え付けのゴミ袋を使用して、部屋をきれいに保ちましょう。
特に注意したいマナー
香水や強い匂いは控えめに
旅行中のオシャレで香水をつける方も多いですが、強い香りは布団やカーテン、空調に残りやすく、次のお客様が不快に感じることがあります。私も以前、香水の匂いが部屋に残っていて、掃除や換気に手間取ったことがありました。
控えめに使う、または外出前だけ香水をつけるなどすると、スタッフも助かりますし、次に宿泊される方も快適です。
ポッドや湯呑の正しい使い方
客室に備え付けの電気ポットや湯呑も、正しい使い方をしていただくと、皆が快適に過ごせます。
例えば以前、ポットに直接ティーパックを入れてお湯を沸かされたお客様がいて、ポットに茶葉の匂いが残ってしまい、掃除の際に少し困ったことがありました。また、湯呑でコーヒーを飲まれた場合、色が移ってしまい、次にお茶を使う方に影響することもあります。
ポットや湯呑は本来の使い方で使用していただくと、匂いや汚れのトラブルを防げますし、スタッフも安心して準備ができます。
禁煙ルームでの喫煙は絶対に避けて
禁煙ルームで隠れてタバコを吸われるお客様も、たまにいらっしゃいます。私も以前、隠れて喫煙された方がいて、部屋のにおいや吸い殻ですぐにわかってしまったことがあります。そのお客様は残念ながらブラックリストに登録されることになりました。
煙や匂いは布団やカーテン、空調に残りやすく、次のお客様が不快に感じる原因になります。禁煙ルームでは絶対に喫煙を控えていただくことが、お客様自身もスタッフも気持ちよく過ごせるポイントです。
備品の使い方にも注意
客室に置かれているメモ帳や紙類は、お子様のちょっとしたお絵かきにも使っていただいて構いません。実際に、あるご家族のお子様が楽しそうにお絵かきをされていたこともありました。ですが、そのときは置かれていたメモ帳50枚すべてが使われてしまい、次に使う方や清掃スタッフが少し大変な思いをすることになりました。
お子様に使っていただくのは大歓迎ですが、備品は適量を心がけていただくと、皆が快適に過ごせます。
騒音や周囲への配慮
客室では楽しむことも大切ですが、他のお客様やスタッフに迷惑にならないよう注意しましょう。スタッフ目線でよくあるトラブルをまとめます。
お子様の足音や声
部屋で走り回ると下の階の方からクレームが入ることがあります。ラグやスリッパを活用するなど工夫しましょう。
廊下での立ち話や荷物広げ
複数部屋利用やご家族の場合、廊下に荷物を広げたり立ち止まったりすると、他の方の通行の妨げになります。
部屋での大騒ぎ・二次会
二次会や酔っぱらいで大声を出すと、深夜の騒音トラブルになることがあります。声の大きさや時間帯に注意すると安心です。
おすすめの配慮
- タオルやアメニティの過剰持ち出しは避ける
- 部屋を出るときの簡単な整理:荷物をまとめ、貴重品の確認も忘れずに
- 連泊時の清掃やタオル交換のタイミング:スタッフの作業がスムーズになり、快適さが保てます
チェックアウト前に気をつけたいこと
- 部屋の電気・エアコンのオフ
- 備品の確認
- 鍵の返却やフロントでの簡単な挨拶:最後に一言あると、気持ちよく旅を締めくくれます
まとめ
客室でのちょっとした配慮が、次に使う方やスタッフの働きやすさにつながります。香水や匂い、禁煙ルール、備品やポッドの使い方、足音や廊下での行動など、意識するだけで皆が快適に過ごせます。
少しの心遣いで、旅行全体の満足度もぐっと上がります。スタッフとしても、お客様が楽しんでくれる姿を見るのは嬉しいものです。


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