「あなたにまた会いに来た」の意味が分かった日。旅館で働く私が、浜の湯に泊まってみた

今回泊まったのは、伊豆・稲取にある食べるお宿 浜の湯。

実は私にとって、この旅館は少し特別な場所です。

就職活動をしていた頃、浜の湯を運営する会社の説明会に参加したことがありました。

そのとき、今でもずっと印象に残っている話があります。

あるお客様から、「あなたにまた会いに来た」と言ってもらった、という話。

その言葉を聞いたとき、
「お客様が、旅館そのものではなく、そこで働く“人”に会うためにもう一度来てくれるって、すごく素敵だな」と思いました。

そしてそれが、私自身が**「旅館で働いてみたい」**と思ったきっかけの一つになりました。

結果的に、私は浜の湯ではなく別の旅館で働くことになりました。
それでも、就職活動中に感じたこの旅館への思い入れはずっと残っていて、

「いつか、今度はお客さんとして泊まってみたい」と思っていました。

そして今回、念願が叶って浜の湯へ。

旅館で働いた経験がある自分が、今度はお客さんとして浜の湯を見たら、一体どんなことを感じるんだろう。

そんな気持ちで宿へ向かいました。

海の目の前にある浜の湯

今回はマイカーで向かいました。

玄関に到着すると、すぐにスタッフの方がお出迎え。

荷物を下ろすと、車もそのまま預かって駐車してくださいました。

到着して早々、自分で駐車場を探したり、荷物を持って移動したりする必要がなく、スムーズに館内へ。

そして館内に入って感じたのが、「どこも新しくてきれい!」ということ。

そして何より、浜の湯は海の目の前。

今回泊まった部屋からも、目の前に海が広がっていました。

宿泊した日は風が強く、波もかなり荒れていたのですが、それもまた迫力があって印象的。

ただ、風が穏やかで静かな海の日には、また違った景色が見られるんだろうなと思います。

今度はそんな日に泊まってみたい。

そう思える景色でした。

宿泊したのは409号室。写真以上に素敵だった!

チェックインを済ませると、担当の方がお部屋まで案内してくださいました。

今回予約したのは、ベランダ・ハンモック付きの和室、409号室。

予約前から写真を見て「素敵なお部屋だな」と思っていたのですが、実際に扉を開けてみると……

「わぁ、きれい!」

思わず感動。

写真で見るよりも、実際のお部屋のほうがずっと素敵でした。

広々とした畳は温かみがあり、大きなテレビもあります。YouTubeなどの動画配信サービスも利用できるので、旅館でのんびり過ごしたいときにも嬉しい設備。

さらに、ネスプレッソやティーバッグ、お水も用意されています。空気清浄機もあり、細かなところまで快適に過ごせるようになっていました。水回りも大きな鏡があって使いやすく、アメニティも充実。

そして、この部屋で私が一番楽しみにしていたのが……

ベランダの大きなハンモック!

これが本当に居心地がよくて。

夫と取り合いになるくらいでした(笑)。

目の前は海。
しかも旅館の周りには建物が少ないので、視界を遮られる感じもありません。
ハンモックに揺られながら聞こえてくるのは、波の音。
何か観光をしなくても、ただ海を眺めながら波の音を聞いて、ハンモックに揺られている。

そんな「何もしない時間」が、とても贅沢に感じられました。

客室にタブレット。旅館のデジタル化にもびっくり

お部屋に到着すると、担当の仲居さんが館内の説明をしてくださいました。

そこで面白いなと思ったのが、客室に備え付けられたタブレット。

館内案内だけではなく、貸切風呂やマッサージの予約、飲み物の注文などもタブレットからできるようになっていました。

各部屋にはWi-Fiも完備。

旅館で働く経験がある私としては、

「旅館もこんなにデジタル化が進んでいるんだ!」

と、ちょっと感心してしまいました。

昔ながらの旅館らしいおもてなしがありながら、便利なところにはデジタルを取り入れている。

この組み合わせも印象に残りました。

最上階の大浴場。海を眺めながら温泉三昧

温泉好きの私が楽しみにしていた大浴場は最上階。

時間帯によって男女が入れ替わるシステムになっています。

私は今回、夕方・夜・朝の3回入りました。

まず驚いたのが、露天風呂の広さ。

「プールみたい!」

と思ってしまうくらい広いんです(笑)。

もちろん泳いではいません。

目の前一面に海が広がっていて、遮るものもほとんどないので、とにかく開放感がすごい。

私は暗くなり始めるくらいの時間に入りましたが、明るい時間ならもっと海の景色を楽しめたんだろうなと思います。

翌朝にも入りましたが、明るい時間は遠くのほうまで見渡すことができました。

ただ、個人的には夜に入ったほうのお風呂のほうが、見晴らしは良かったように感じました。

そして、

「昨日、昼間にも入っておけばよかった!」

とちょっと後悔。

次回はぜひ昼間の景色も見てみたいです。

大浴場が広いので、他のお客さんがいてもあまり気にならず、ゆったり入れたのも良かったところ。

脱衣所もきれいで清潔感がありました。

ちなみに、脱衣所に素敵な椅子があって「座ってみたい!」と思ったのですが、他のお客さんが座っていたので今回は断念。

これもちょっとした心残りです(笑)。

大浴場とは別に、貸切風呂もあります。

予約制の有料タイプと、空いていれば順番に利用できる無料タイプがあるそうですが、今回は利用しませんでした。

お楽しみの夕食は、秋の会席料理

11月に宿泊したので、夕食は秋のお料理。

夕食はお部屋でいただきました。

料理のボリュームもかなりあり、よく食べる私たち夫婦でもお腹いっぱいになるほど。

そして何より……

本当に美味しかったです。

お品書きと料理を見比べながら、

「これは何かな?」

「次はこれだね」

と話しながら一品ずつ食べていく。

これも会席料理の楽しみの一つですよね。

普段はスタッフ側として、こうしてお客様が料理を楽しんでいる光景を見ている私。

今回は自分がその席に座って、お客さんとして料理を楽しんでいる。

なんだか不思議な感覚でした。

海の目の前にある旅館ということもあり、魚介類を中心としたお料理。

アワビのステーキは柔らかくて、とても美味しかったです。

そして、お造りが登場すると……

お造りが船に乗ってきた!

なんとお造りが船に乗って登場。

しかも船には**「○○丸」**と私の名前が付いていました。

こういう遊び心、楽しいですよね。

夫婦で「すごい!」と盛り上がりました。

さらに、ワサビは自分ですりおろしていただくスタイル。

すりたてのワサビも美味しくて、料理と一緒に楽しみました。

そして、忘れられないのが金目鯛の煮付け。

仲居さんが目の前で取り分けてくださいました。

味がしっかり染みていて、これがまた美味しい。

さらに仲居さんがおすすめしてくださった食べ方が、白いご飯と一緒に食べること。

少しご飯をいただいて、煮付けのタレをかけて……

たれご飯まで楽しんでしまいました。

もう、この時点でかなりお腹いっぱい。

それでも最後のデザートが出てくると、これがまた美味しくて。

お腹が苦しいと言いながら、結局最後まで食べきってしまいました(笑)。

食べ終わったあと、料理が片付けられていくのがなんだか名残惜しく感じるほど。

大満足の夕食でした。

お酒が苦手な私もハマった「恋する白いちご」

夕食のお供に、夫はビール。

私は「恋する白いちご」のソーダ割りをいただきました。

私、お酒感が強いものがちょっと苦手なのですが、これはびっくり。

スルスル飲めました。

いちごの甘さがあって、とても美味しい。

今回の夕食で印象に残った飲み物の一つです。

翌朝も部屋食。まさかの「○○丸」が再登場!

翌朝も部屋食。

朝食もまた、かなりのボリュームでした。

特に美味しかったのが、伊勢えびの赤だし。

朝の体にじんわり染みて、とても美味しかったです。

そして、ここでまさかの展開。

昨日、夕食のお造りを乗せて帰っていった○○丸が、朝になって新しい魚を連れて帰ってきました!

「また来た!」

と、夫婦で大盛り上がり。

夕食から続くちょっとした演出が楽しくて、朝から会話が弾みました。

……ただ、ここで私に悲劇が。

この日はお腹を壊してしまい、せっかくの朝食を半分ほどしか食べられませんでした。

本当に悔しい!!

美味しそうな料理を目の前にして、食べきれないなんて……。

これはもう、

次回リベンジするしかありません。

今度は体調万全で、朝食を最後まで楽しみたいです。

一人の仲居さんが最初から最後まで

そして今回、浜の湯に泊まって一番印象に残ったのが、担当の仲居さんのおもてなしでした。

浜の湯では、お出迎えからチェックイン、夕食、朝食、そしてお見送りまで、一人の担当の仲居さんが付いてくださいます。

滞在中、担当の方はいろいろなことを話しかけてくださいました。

近くのおすすめ観光地を教えてくださったり、夕食では料理の美味しい食べ方を教えてくださったり。

ただ決められた仕事をするという感じではなく、私たちの旅が楽しくなるように自然に会話をしてくださる。

その距離感がとても心地よく、

「素晴らしい接客だな」

と感じました。

そして、ふと思ったんです。

「私も、この方にまた会いに来たいな」

と。

その瞬間、就職活動中の会社説明会で聞いた、あの言葉を思い出しました。

「あなたにまた会いに来た」

あのときは、

「なんて素敵な旅館なんだろう」

と思って聞いていた言葉。

でも今回、実際にお客さんとして浜の湯に泊まってみて、その意味を自分自身で体験することができました。

これが、あのとき説明会で聞いた「また会いに来た」という言葉の正体なんだ。

そう、身をもって感じました。

最後は担当の方に見送られて

チェックアウトを済ませ、ロビーで車を待っていると、スタッフの方が車を玄関まで持ってきてくださいました。

そして最後は、滞在中ずっとお世話になった担当の方がお見送り。

到着したときには玄関で迎えていただき、帰るときには最後まで見送っていただく。

こうして、私の浜の湯での旅は終わりました。

憧れていた旅館に、お客さんとして泊まってみて

就職活動中に会社説明会で話を聞き、

「こんな旅館で働いてみたい」

と思った浜の湯。

結局、私は別の旅館で働くことになりました。

それでも今回、実際にお客さんとして泊まってみて、

あのとき憧れた理由が、少し分かったような気がします。

海を目の前にした客室。

ハンモックで波音を聞きながら過ごす時間。

最上階の開放感あふれる温泉。

海の幸を楽しめる美味しい料理。

そして何より、最後には「また会いたい」と思わせてくれる人のおもてなし。

旅館で働く側だった私が、今回はお客さんになってみたことで、普段とは違う目線で旅館を見ることができました。

そして今なら、あのとき説明会で聞いた、

「あなたにまた会いに来た」

という言葉が、少しだけ分かります。

私自身も今回、

「また、この方に会いに来たい」

と思ったから。

次に浜の湯を訪れるときは、今回見られなかった昼間の海を眺めながら温泉に入り、座れなかったあの椅子にも座って(笑)、そして今度こそ朝食を完食したい。

そんな楽しみを残して、今回の旅を終えました。

「また泊まりたい」だけではなく、「また会いに来たい」。

そんな気持ちにさせてくれた旅館でした。

この記事を書きながら、写真を見返していたら、また浜の湯に行きたくなってしまいました。

今度は昼間の温泉にも入って、今回座れなかった椅子にも座って、そして朝食をちゃんと完食したいです(笑)。

私のように「ちょっと泊まってみたいな」と思った方は、ぜひ宿泊プランをチェックしてみてください。

▼浜の湯の宿泊プランはこちらの画像をクリック

コメント

タイトルとURLをコピーしました