旅館の夕食マナー|元仲居が教える知っておきたい食事のポイント

旅行中のマナー

旅館の夕食は、普段なかなか味わえない豪華な料理が楽しみのひとつですよね。

ただ、初めて旅館に泊まると
「マナーってあるの?」
「どう食べればいいの?」
と不安になる方も多いと思います。

結論から言うと、実は夕食のマナーはそれほど難しくありません。
ちょっとしたポイントを知っておくだけで、料理をもっと気持ちよく楽しめます。

今回は、旅館で働いている経験から 夕食のときに知っておくと安心なマナーを紹介します。

夕食の時間にはできるだけ遅れない

旅館では夕食の時間が決まっていることが多いですが、当たり前のように遅れて来てしまう方もときどきいます。

しかし実は、旅館では夕食の時間に合わせてすでに料理の準備が始まっています。

例えば

  • 蒸し物は時間に合わせて蒸し始める
  • お刺身はあらかじめ切って準備している

など、料理が一番おいしいタイミングで出せるように調整されています。

そのため、大きく遅れてしまうと料理を出すタイミングがずれてしまい、本来より料理の質が落ちてしまうこともあります。

もし遅れそうな場合は、早めにフロントや仲居さんに伝えておくと、準備を調整してもらえることもあります。

料理は少し待ってから食べ始める

旅館の夕食では、仲居さんが順番に料理を配膳していきます。
そのため、テーブルの人数が多い場合は、全員に料理が行き渡るまで少し時間がかかることもあります。

その間に、料理が来た人からすぐ食べ始めてしまう方もいますが、できれば少し待ってから食べるのがおすすめです。

というのも、旅館では料理を出したあとに

  • 料理の説明をする
  • 食べ方を案内する

ことが多いからです。

実際に旅館で働いていたときも、まだ料理の説明をしていないうちに、すでに全部食べ終わってしまっている…ということがありました。

また、料理は次の料理を出すタイミングも考えて準備しています。
早く食べ終わってしまうと、次の料理との間隔が空いてしまい、結果的にお客様を待たせてしまうこともあります。

旅館の夕食はコース料理のような流れになっていることが多いので、料理がそろって説明が終わってから、ゆっくり食べ始めるとより楽しめます。

食器は無理にまとめなくて大丈夫

食事が終わったあと、気を遣って食器を端に寄せたり、仲居さんに渡そうとしてくれる方がいます。

とてもありがたい気遣いなのですが、実は旅館ではそのまま置いておいてもらう方が安全なことが多いです。

日本料理の器は、

  • 繊細な素材のもの
  • 重さのある器
  • ふた付きや細かいパーツがある器

など、扱いが難しいものも多く使われています。

そのため、無理に持ち上げたり重ねたりすると、手から滑って割れてしまう危険があります。

実際に配膳する側は、器の重さや持ち方を考えながら下げていくので、食べ終わった食器はそのまま置いておいてもらえれば大丈夫です。

邪魔だから片付けないでほしい、というわけではなく、安全のためにもそのままにしておいてもらえると助かります。

食べない料理があるときは一言伝える

旅館の夕食では、会席料理のように一つの器にいくつかの料理が少しずつ盛られていることがあります。

そのため、少しだけ料理が残っていると「まだ食べるのか」「下げてもいいのか」が分からず、器を下げられないことがあります。

実際に配膳をしていると、ほんの少しだけ料理が残っていて、
「まだ食べるのかな…それとももう下げてもいいのかな…」と迷うこともありました。

もし、

  • もう食べない料理
  • 苦手で残してしまった料理

がある場合は、

「これはもう下げて大丈夫です」

と一言伝えてもらえると、とても助かります。

また逆に、まだ少し残っている料理を後で食べたい場合は

「これはまだ食べるので置いておいてください」

と教えてもらえると安心です。

旅館のスタッフとしても、お客様がゆっくり食事を楽しめるように配膳を調整しているので、一言声をかけてもらえるととてもありがたいです。

食べきれないときは無理をしなくて大丈夫

旅館の夕食は、会席料理のように品数が多く、思っている以上にボリュームがあることも珍しくありません。

最初はおいしく食べていても、最後のほうになるとお腹がいっぱいになってしまい、

  • 食べるペースが急に落ちる
  • この後の料理がもう食べられない

ということもよくあります。

そんなときは、無理に全部食べようとせず、仲居さんに相談してみるのがおすすめです。

例えば旅館によっては

  • ご飯の量を少なめにする
  • 料理を最後まで先に出してもらう
  • 食べたいものだけゆっくり食べる

といった調整ができることもあります。

実際に旅館で働いていて、お腹がいっぱいになってしまったお客様には、状況に合わせて食事の出し方を調整していました。

例えば、デザートだけお部屋に持って行って、後で食べてもらうこともあります。

以前、無理して全部食べようとして体調を崩してしまったお客様もいたため、苦しいほど頑張って食べるより、早めに相談してもらえる方が私たちも対応しやすいです。

旅館の夕食は、無理をするよりも自分のペースで楽しむことが一番大切です

旅館の夕食はゆっくり楽しむのが一番

旅館の夕食は、料理人やスタッフがタイミングを考えて準備しています。

だからこそ、

  • 時間を守る
  • 少しゆっくり食べる
  • 困ったら相談する

この3つを意識するだけで、食事はぐっと楽しみやすくなります。

旅館の料理は、その土地の食材や季節を楽しめる特別なものです。
ぜひゆっくり味わって、旅館ならではの食事の時間を楽しんでくださいね。

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